個人英語教室(ネット版)のイングリッシュティーチャー。年以上にわたり、名様以上に英語指導。『日経WOMAN』『English Journal』等掲載。
昔は通信簿2(5段階、公立中学)、偏差値30と英語が苦手。1年でTOEIC 900点。TOEIC 990(満点)、英検1級(2次試験はほぼ満点)
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先日、特別号として、
【英語学習の励まし コロナ禍でのメッセージ】
をお送りさせていただきました。
嬉しいご感想をくださった皆様、大変ありがとうございます。
まだご覧になっていない方は、ぜひ、【英語学習の励まし コロナ禍でのメッセージ】よりご覧くださいませ。
前回のメッセージからの派生で、もう1つ、ぜひお話しさせていただいたい点があったので、もう1号だけ、特別号をお送りさせていただきます。
■「コントロール」の考え方は英語学習でも大切
先日のメッセージで、
コントロールできないことをコントロールしようとしないこと。
コントロールできることをコントロールすることに集中すること。
この大切さについてお話しさせていただきました。
これは英語学習においても、大変重要なポイントなのです。
英語学習において、
「あんなにがんばったのに成果が出ない‥」
と落ち込むことってありますよね?
「がんばっているのに、TOEICのスコアが上がらない」
「がんばっているのに、英会話が上達した気がしない」
こういう感覚を持ったことがない方って、英語学習している以上、いないと思います。
でも、残念ながら、これはコントロールできないことなのです。
例えば、
「TOEICの今までの最高は半年前に取った600点。今月はTOEIC 700点取るべく頑張ってきたのに取れなかった」
とします。
これをコントロールしてもそれは不可能なのです。
もちろん、今月に700点取れていればよかったですよね。
そのためにがんばってきたのだと思います。
でも、「TOEIC 700点取っていたことに変える」ということは無理。
コントロールできない話なのです。
これはTOEICの他のスコアだって同じ。
400点だろうが、900点だろうが同じです。
英会話だって、リスニングだって、リーディングだって、なんだって同じです。
結果はどうしたってコントロールできないのです。
コントロールできないことをコントロールしようとすると、どうしてもイライラが募ってきます。
コロナで言えば、誰もが感染者を減らしたい。
でも、それは1人の人間がコントロールできることではないのです。
日々ニュースで、
「今日の感染者は○○人」
というニュースが出ますよね。
そこで多い数が出たら、
「あぁ‥。こんなに増えちゃった。ダメだ‥」
と落ち込む。
一方、少ない数が出たら、
「おぉ! 減ってきたぞー!」
と喜んだりする。
あるいは、そろそろ減ってくると思っているのに、一向に減って来ないで、落ち込んでしまう。
こんな経験、誰にでもあると思います。
特に、3月下旬から5月はそうだったと思います。
でも、それはコントロールできないこと。
そして、どうしたって、日によってバラツキはあり、1日1日の数字に一喜一憂していてもあまり意味がないことは、最近では、多くの方がご存知だと思います。
英語でも、これと同じことがあるのです。
何も綺麗にまっすぐに思った通りに上達するとは限りません。
「半年で600点→700点にあげられると思っていた」
そうかもしれません。
そして、実際には、
「半年で650点までしか上がらなかった」
もしかしたら、
「半年経ってもほとんど変わらなかった」
という結果になるかもしれません。
でも、どうしたって、こういうことはあるんです。
がんばっても上がらない時期はある。
そして、長く経験を積んでいくと、
「いやー、あのときに半年で600点→700点って上がると思っていたけど、あれって、けっこう厳しい目標だったんだなぁ」
と、あとでわかってきたりするのです。
どうしても、まだ経験がないうちは、知識が少ないので、そういったことがわかりません。
なんでも、綺麗な直線を描いていくものだと思ってしまう。
でも、実際には、低迷期もあったり、伸びる時期もあったりするし、思ったほどのスピードでは伸びないことだってよくあるんです。
■人はそれぞれ違う
しかし、こう言うと、中には、
「世の中には、そのスピードで伸びた人もいるぞ」
という人もいます。
確かに、世の中にはすごいスピードで上達する人がいるのも事実です。
でも、人はそれぞれ違うのです。
私は、英語指導をする立場にあるため、様々な英語学習者の方と接するので、これは本当に手に取るようにわかります。
なぜか感覚でパッとわかってしまう人もいれば、全部理詰めで理解しないとわからない人もいる。
暗記が得意な人もいれば、苦手な人もいます。
細かいことをどうしても気にしてしまう人もいれば、まったくそういうことが気にならない人もいます。
一気に伸びた後に伸び悩んでいる人もいれば、試行錯誤でいい発見があり、その後に一気にぐーんと上級者まで突き抜ける人もいます。
ごくごく当たり前の話で、「なーにを言ってるんだ」と思われるかもしれませんが、
興味や性格など、人は全員1人1人違うのです。
「このスピードで伸びた人がいるのに、自分はできなかった‥」
と落ち込む必要なんかないし、むしろ落ち込んではダメですよ。
人は一人一人違う。
それなのに、他の人を基準に落ち込んでしまうのは、これも、またコントロールできないことをコントロールしようとしていることです。
「自分をこういうタイプの人間にしたい!」
「自分は勝手に気づいて英語が理解できる人間にしたい!」
と、自分の持ったものを変えようとしているのと近いのです。
自分が持っている性格等は変えることはできません。
それは自分がコントロールできることではないのです。
極端な例を1つ挙げます。
あなたは子供の時代に戻れたとして、イチローさんが成し遂げたのと同じことができると思いますか?
あの凄まじい努力を完全に真似できるでしょうか?
あれほどの凄まじい向上心を持っているでしょうか?
あれほどの才能を持っているでしょうか?
まず「同じことができます!」と言う方はいないと思います。
人は1人1人違う。
自分が持っているものを変えることはできない。
コントロールできないことなのです。
■自分を受け入れてそれを最大限に発揮しよう!
でも、自分が持ったものを受け入れて、その自分の能力を最大限に発揮することはできるのです。
「自分はこういうことが向いている」
「自分はこういうことは向いていない」
「自分はこういうときは注意をしないといけない」
と、自分自身を把握して、その自分の力を最大限に発揮する。
これはコントロールできることなのです。
私だって、コントロールできないことでイライラしたことはありました。
よくお話しさせていただいているように、私は、昔は、中学時代は通信簿2(5段階、公立中学)。
高校時代は偏差値30を取るなど、英語が苦手でした。
当時は先生が、何でも暗記暗唱するようにという方針だったので、私もその方針でやっていました。
でも、私はそれでは全然できない。
ちょっとでも単語が変わると、さっぱりわからない。
でも、友人は感覚で勝手にわかってしまう。
それが本当に羨ましかったし、
自分がダメだと感じたものです。
でも、できる人には「当たり前だ」と思っている部分であっても、理屈から理解していく形にしたら、できるようになっていったのです。
他にも、暗記が苦手であるとか、いろいろな自分の特性もわかってきました。
そういった強みも弱点もある自分を受け入れて、自分の力を最大限に発揮するようにする。
これがあったからこそ、今の自分があります。
そして、これはコントロールできることなのです。
先日のメッセージで、
「(事業が苦しいですとか、健康不安を抱えているなど、他人が軽々しく言えない状況にある方がいらっしゃることも理解した上で)
今、海外に行けないとか、生活が不自由だとか、そういう状況はコントロールできません」
とお伝えしました。
そして、
「でも、1、2年後には状況が良くなると確信している。
その日を迎えた時に、自分はこれだけのことをやってきて、その間にこれだけ賢く、力がついた
と言えるように、
子孫や、若い世代に、あのときは大変だったけど、その間、自分はこういうことをがんばった
と胸を張って言えるようにすることはできる」
ともお話ししました。
また、優れたアスリートは口を揃えて、メディア批判とかに対しては、
「それは自分がコントロールできることではありません。自分のパフォーマンスを最大限に発揮するようにベストを尽くします」
と言ったり、「他のチームが(自分ではない別のチームに)負ければ、優勝」というようなときに、
「それは自分たちにはコントロールできないので、自分たちは目の前の試合に勝つだけです」
と言ったりします。
また、世の中から尊敬を集める人たちって、冷静な方が多いと思うんですよね。
またコロナ関連の話になりますが、アメリカで尊敬を集めるDr. Fauci「ファウチ博士」を見ていると本当にそう感じます。
それは
「コントロールできないことをコントロールしようとしてイライラしないから」
というのも大きいと思うのです。
英語も同じです。
結果であったり、自分が持っているものはコントロールできません。
でも、自分が持っているものを最大限に発揮することはコントロールできることなのです。
自分が持っているものを最大限に発揮できたなら。
それがたとえ、他の人から見ても劣った成果であっても、それは誇るべき、最大限の成果なのです。
これは私は強く確信しています。
冒頭で、1つの例として、
「TOEICの今までの最高は半年前に取った600点。今月はTOEIC 700点取るべく頑張ってきたのに取れなかった」
という例を挙げました。
そこで、「700点に上がらなかった!」とイライラして、ギブアップしてしまうのか?
それとも、粘り強く、コントロールできることだけに集中して、時間をかけても700点はもちろん、その後、900点に達した人。
「いやー、あのとき700ってのは無理があったな。でも、時間かかったけど、ここまで到達できましたよー」
と言える人。
どちらを目指したいかは、言うまでもないですよね。
結果や自分が持っているものはコントロールできません。
でも、自分が持っているものを最大限に発揮することはコントロールできます。
先ほどの、粘り強く学習続けた人の例のように、
「いやー、時間はかかったけど、ここまで伸びたなー。あのとき、冷静に続けていてよかったよ」
と将来に言える自分でありたい。
今の状況だからこそ、私は心から確信していますし、英語学習者の皆様にもお伝えさせていただきたいのです。
ここ2号ほど、かなり特別な号をお送りさせていただきました。
こういった世の中ですので、英語学習に直接は関係ない部分があろうとも、思い切って出させていただきました。
今回の2号のメッセージが、少しでも何かのお役に立てておれば幸いです。
特別号はとりあえずこの2回で終わりで、今後はまた通常通りになりますが、
また、何かあれば、今後出させていただくこともあるかもしれませんので、その際は、よろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今後とも皆様の英語学習のお役に立てれば幸いです。