執筆者:鈴木 拓(すずき たく)のプロフィール
個人英語教室(ネット版)のイングリッシュティーチャー。年以上にわたり、名様以上に英語指導。『日経WOMAN』『English Journal』等掲載。

昔は通信簿2(5段階、公立中学)、偏差値30と英語が苦手。1年でTOEIC 900点TOEIC 990(満点)、英検1級(2次試験はほぼ満点)
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英語TOEICの長文読解リーディングも空気を読まないといけない。実は読めてない人が多い

■日本語は空気を読まないといけないと言いますが‥

一般的に、

「日本語は空気を読まないといけない言語」

と言われ、

英語は、

「すべてをはっきりと言わないといけない言語」

と言われます。


確かに、そういう傾向はあると言えばありますし、私も、

「え? そこまで言わないとダメ? そんなこと誤解するか?」

と思ったことが何回もあります。


例えば、私が、英会話を始めたころに、英会話のレッスンで、この前あったことを話していたときに、

I took off a jacket.

と言いました。

そしたら、

Whose jacket?

と聞かれました。


私は、

「誰のジャケットか?

 いや、I took offって言ってるじゃないか。そりゃ自分のジャケットに決まってるでしょ?

 自分が誰かのジャケットを勝手に脱がすとかないでしょ」

と思ったのですが、ネイティヴ講師は

「いじわるしてやろう」という印象ではなく、

「本気でわからない」という意味で言っているように感じました。


似たような経験は何回もあり、バスケットボールの話をしているときに、

He injured an ankle.

と言ったら、

Whose ankle?

と、また、

「本気でわからない」という顔で聞かれたりもしました。


「そりゃ、heって言っているんだから、his ankleでしょ」

というように思いますし、確かに日本語なら、

「私は私のジャケットを脱いだ」なんて言わずに、「私はジャケットを脱いだ」で済まします。

(わざわざ「私の」とは言わない)


「彼は彼の足首を怪我した」とは言わず、「彼は足首を怪我した」としか言いません。


日本語だと、確かに、ここは「空気を読む」的な性質があるのかもしれません。


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■英語だって空気を読まなければいけないことが一杯ある!

このように、英語では、

「my jacketと言わなきゃわからない。his ankleと言わなきゃわからない」

のように、すべてを伝えなきゃいけないし、「相手は空気を読んでくれない」という性質があることもあります。


でも、英語で空気を読まないといけない場面がないかというと、まーったくそんなことはないのです!

日本語と英語では空気の読み方が違うだけで、英語でも空気を読まないといけない場面が一杯あります。

例えば、

Our president introduced a crazy rule. He wants everyone to go to his office and say good morning by eight o'clock. Of course, many of us objected.

において、ほとんどの人は、

「8時までに、全員社長のオフィスに行って、おはようございますって言わなきゃいけない?
 そりゃ変なルールだよな。そりゃ、反対するの当たり前だ」

と思うでしょう。


ところが、ネイティヴの中には、以下のような空気の読み方をしてしまう人がけっこう多いのです。

「8時までに、全員社長のオフィスに行って、おはようございますって言わなきゃいけない?そりゃ変なルールだよな。

 そんな変なルールなのに、反対したのが、many of us? all of usじゃないんだ。

 ってことは、反対じゃない人がいるわけね」


日本人の感覚からすると、

「え? 着目するのはそこかい?

 manyで、多くの人が反対したって言ってるじゃないか。

 なぜそこであえて、ちょっとだけはいるかもしれない、反対じゃない人に着目する?」

と思いますよね?


でも、これが英語の「空気の読み方」なんですよね。

悪い言い方をすれば、英語の空気の読み方は、

「論理的に考えすぎる揚げ足取り」

なんです。

■英語は論理的に読む必要がある

「意地悪な空気の読み方だな」と思うかもしれません。

でも、英語においては、ここまで読み取ることが要求されるのです。

例えば、

Unfortunately, ABC Corporation couldn't release their new product in this quarter. Under the uncertain circumstances, it is quite difficult to predict anything. Unfortunately, many economists are saying the world economy is going to a little weaker. We would be enjoying ABC's new product now, if it had not been for US President's policy.

において、

Why couldn't ABC Corporation release their new product in this quarter?

という問題が出たりするのです。


中には、

「え? 新製品を出せなかった理由なんて書いてあった?」

という人もいると思います。

でも、空気を読めば、書いてあるんですよね。


あるいは、

uncertain circumstances「不安定な状況」と言っているから、状況が不安定だからでしょ

あるいは、

「経済が弱くなる」って言っているから、経済が悪いことが原因でしょ

と思う方もいらっしゃると思います。

でも、本文には、それが原因だということは書かれていないんですよ。


答えは、US President's policyです。

We would be enjoying ABC's new product now, if it had not been for US President's policy.

で、

「アメリカ大統領の政策がなければ、われわれはABCの新製品を今楽しんでいただろう」

と言っています。

仮定法というのは、いつも「裏」が真実です。

「アメリカ大統領の政策がなければ」と言っても、それは仮定の話。

現実には、政策があったのです。

「われわれはABCの新製品を今楽しんでいただろう」とは言っても、それは仮定の話。

現実には、今は楽しんでいないのです。


つまり、逆に言えば、

「大統領の政策があったから、新製品が出せなくて、われわれは今新製品を楽しんでいない」

ということになるのです。


中には、先ほどの

「manyってことはallじゃないから、反対していない人がいたのね」

と同じように、

「見るのってそこ? そこまで読み取らないといけないの?」

と思うかもしれません。

でも、これが英語に求められる「空気の読み方」なのです。


これができないと、真の意味で「英語の意味が取れている」とは言えませんし、

TOEICのパート7などの読解問題ではスコアが取れないのです。


このように、英語には英語の「空気の読み方」があります。

日本語の空気の読み方は、「感情を察する空気の読み方」ですが、

英語の空気の読み方は、「論理の裏側を読む空気の読み方」なのです。


これを鍛えるには、問題付きのリーディング教材をやり、時には間違えて、詳しい解説を読むことによって、

「え? そういうことだったのか!」

と、気づく経験を繰り返すしかありません。

残念ながら、世の中のほとんどのリーディング教材は、その部分の解説が浅いのですが、

でも、「実用英語リーディング講座」では、
しっかりと詳しく解説させていただきますし、わからない部分があったら、製作者である私にご質問できます。

ぜひ、こちらで「英語の空気の読み方」を身につけていきましょう!

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