執筆者:鈴木 拓(すずき たく)のプロフィール
個人英語教室(ネット版)のイングリッシュティーチャー。年以上にわたり、名様以上に英語指導。『日経WOMAN』『English Journal』等掲載。

昔は通信簿2(5段階、公立中学)、偏差値30と英語が苦手。1年でTOEIC 900点TOEIC 990(満点)、英検1級(2次試験はほぼ満点)
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Chandler let it slip that Ross was in love with Rachel(口を滑らす)

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フレンズ 第2シーズン エピソード1から

[Scene1: Central Perk. Phoebe is explaining what has happened so far to the viewers.]
セントラルパーク。フィービーがこれまでに何が起こったかを視聴者に説明している。

Phoebe: Ok, so this is pretty much what's happened so far. Ross was in love with Rachel since, you know, forever, but every time he tried to tell her, something kind of got in the way, like cats, and Italian guys. Finally Chandler was like "forget about her" but when Ross was in China on his dig, Chandler let it slip that Ross was in love with Rachel. She was like, "Oh my god." So she went to the airport to meet him when he came back, but what she didn't know was, that Ross was getting off the plane with another woman. Uh-Oh! So, that's pretty much everything you need to know. But, enough about us. So, how've you been?
「さーて、これがここまでのあらすじよ。ロスはレイチェルに恋してたの、えーと、ずーっとね。でも、告白しようとするといつも、何かがなんていうか邪魔したの、猫とかイタリア人男とか。ついにチャンドラーが"彼女のことは忘れろ"って言ったんだけど、ロスが中国に発掘に行った時、チャンドラーがロスはレイチェルに恋してるって口滑らせちゃったのよね。レイチェルは"えー、そうなの!"って感じで。だからレイチェルはロスが戻ってくるときに彼と会うために空港に言ったんだけど、レイチェルが知らなかったのは、ロスはほかの女性と飛行機降りるところだったってこと。あらら! さて、これが知っといた方がいいこと全部かな。でも、私たちのことはもう十分ね。で、あなたたちは元気だった?」


★let O slip

直訳すると「Oが滑るのを許す」ですが、これは、「口を滑らしてOを言ってしまう」という意味になります。

構造的には、

slip

※:記号について

という形で、第5文型能動態ののletなのでCには、動詞の原形を入れます。

Oが滑るのを許す、「あー、すべって口から出ていてしまった! あぁーーー」というイメージですね。(チャンドラーの後の態度にその気持ちが表れていますね)

今回は、このlet O slipを特殊な形で使っています。

Chandler let it slip that Ross was in love with Rachel.

ですが、これは、もともとは、

Chandler let that Ross was in love with Rachel slip.

で、

と、Oにはthat節が入っていました。

ただ、これだとOが長くて、letとslipがあまりに離れてしまい、let O slip「口を滑らす」だとわかりづらく、全体として何が言いたいのか意味が取りづらいのです。

このように、第5文型のOがthat節や不定詞で長い場合、itで代用して、that節は後ろに回してしまうことができます。

なので、

という形にしているのです。

「let it slip、あ、itを口滑らせたのね? それでitって何を指しているの?」

と思っているところに、that Ross was in love with Rachelがくるので、

「あ、ロスがレイチェルに恋していたってことを口滑らせたのね」

というようにネイティヴはわかるわけです。

上記のように、let it slip thatとするのは、Oがもともと、文でないと表せないthat節の場合だけ。

Oが普通に、例えば、Ross's feeling to Rachelみたいな普通の名詞だったら、そうはならず、そのままOに入れて、

となりますから、使い分けには注意してください。

Oが名詞なら、let O slipですし、Oがthat節なら、フィービーが言ったように、let it slip that節です。