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執筆者:鈴木 拓(すずき たく)のプロフィール
個人英語教室(ネット版)のイングリッシュティーチャー。年以上にわたり、名様以上に英語指導。『日経WOMAN』『English Journal』等掲載。

昔は通信簿2(5段階、公立中学)、偏差値30と英語が苦手。1年でTOEIC 900点TOEIC 990(満点)、英検1級(2次試験はほぼ満点)

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TOEIC英文法問題集の間違った解き方





今回は「TOEIC英文法問題集の間違った解き方」というお話です。
TOEICにおいても、非常に重要な点です。







■日本語に訳させる問題点

よく知られているように、日本の英語教育は、日本語に訳させることによって意味を理解させようとします。

例えば、

I think that was a very difficult situation.

だったら、

「私はあれはとてもむずかしい状況だったと思います」

というように、日本語に訳させて意味を取らせます。


学校の授業では、

「○○さん、この英文を訳してください」

と当てられますし、中間・期末テストでは、

「下線部を日本語に訳しなさい」

という問題がしょっちゅう出題されます。


ただ、ご存知の方も多いかと思いますが、この方法は、いろいろな問題点を抱えています。

例えば、日本語と英語では語順が全然違う点。

I think that was a very difficult situation.

「私はあれはとてもむずかしい状況だったと思います」

を比べてみると、thinkと「思います」は場所が全然違います。

thinkは2語目と、ほぼ最初に出てきますが、「思います」は最後。

このように、日本語と英語では語順がまったく違うんです。

そのため、英語を綺麗に日本語に訳そうとすると、何回も同じ英文を読み返すことになります。


そのため、リーディングの際は、やたらと時間がかかってしまったりします。


また、いっつも、日本語という色眼鏡を通して読むために、desperateなどの、日本語にはない英語ならではのニュアンスを理解できるようにならないという問題点もあります。

このように、「英語を日本語に訳して理解させること」には様々な問題点があるのですが、TOEICのパート5、6のような、英文法問題でも、1つ大きな問題点があります。







■日本語で考えたら正しい? これは英語ですが…

この問題が最もよく発生するのは、以下のような問題。

1. This bag is too small ------.

(A) put this book
(B) to puts this book
(C) to put this book
(D) to put this book in


多くの人が誤ってCを選んでしまいますが、答えはDです。

「too … to 〜」は、「あまりに…で、〜できない」という意味であり、
「to 〜」は不定詞。

不定詞は「to 動詞の原形」という形である。

こういう点から、AとBが間違いだとわかる人は多いんです。

しかし、CとDの違いがわからない。しかも、むしろCの方が正しいように感じてしまう人は非常に多いんです。


そして、Cを選ぶ人が言うのは、

「This bag is too small to put this book.って、"このバッグは小さすぎて、この本を入れられない"って意味ですよね?

正しいように感じるのですが…」

ということなのです。

「日本語に訳すと"このバッグは小さすぎて、この本を入れられない"となる。そして、"このバッグは小さすぎて、この本を入れられない"という日本語は正しいように感じる」

これを根拠にCを答えにしてしまうんです。

しかし、これは英語の問題です。

日本語の問題ではありません。

「このバッグは小さすぎて、この本を入れられない」という日本語が正しいかどうかは一切関係ないんです。


「主語 be動詞 too 形容詞 不定詞」という形の場合、この不定詞は、「程度用法」という用法が使われています。

程度用法の場合、

1、不定詞に穴(本来は名詞があるべきなのにない場所)がある
2、その穴に主文の主語を入れると意味が通る

という2つの性質があります。


D、to put this book inの場合、前置詞inの後ろに穴があります。

前置詞というのは、必ず後ろに名詞を置いて、「前置詞+名詞」というセットで使います。

それなのに、inの後ろには名詞がない。ということは、これは「本来は名詞があるべきなのにない場所」。

つまり穴なのです。


そして、この穴に主文の主語(this bag)を入れると、

to put this book in this bag
「このバッグにこの本を入れる」

と意味が通ります。


従って、Dは

1、不定詞に穴(本来は名詞があるべきなのにない場所)がある
2、その穴に主文の主語を入れると意味が通る

の両方の基準を満たしています。ですからDが正解になります。


Cのto put this bookは、穴がありません。従って、基準を満たしていないのです。


中には、これでも、まだ、

「程度用法にそういうルールがあるのはわかりましたが、This bag is too small to put this book.って、"このバッグは小さすぎて、この本を入れられない"って訳せますよね? それでもダメですか?」

と、こだわる人もいます。

それほど、「日本語に訳して考える」というのはクセとして染み付いてしまっている人が多いのです。


繰り返しになりますが、これは英語の問題です。日本語の問題ではないんです。

「日本語訳したらこうなる。そして、その日本語は正しい日本語だ」

というのは、日本語の問題です。英語の問題ではありません。


英語の問題なのですから、英語には、

「程度用法は、この2つの条件を満たさなければならない」

というルールがある以上、いくら日本語訳が正しく見えても、そのルールに従っていなければ、英語としては間違いなのです。







■英文法問題は日本語で考えないこと!

先ほど問題はあくまで一例に過ぎません。

英文法問題を日本語訳で考えてしまうと間違ってしまうケースは山ほどあります。

TOEICのパート5、6は全部で46問出題されます。そのうちの半分以上(23問以上)は英文法問題です。

これだけ一杯出る英文法問題を「日本語に訳して考える」という間違った方法
で解いていると、かなりの問題を落としてしまいます。

英文法問題は、日本語訳ではなく、「英文法のルール」で考えるようにする
必要があります。


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長文最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様、今後とも英語学習がんばって行きましょう!











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執筆者:鈴木 拓(すずき たく)のプロフィール
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